| マジンガーZや、ガンダムが活躍するシナリオも面白いのだが、私のように主に人の作ったシナリオを遊ぶような楽しみ方をしている人間には、やはり、本家スパロボでは登場しない作品の集うスパロボを遊んでみたいという欲求があるように思える。
そんな人にお勧めしたいのが、スーパーロボット大戦WOである。(ところでWOってなんすか?)
登場作品は、フルメタルパニック、ジーンシャフト、無限のリヴァイアスなど、昨今のアニメ作品。 本家スパロボに登場するのはガンダムWだけで、あとは全て本家スパロボ未登場作品ばかりである。
正直言ってあまりメジャーではないジーンシャフトのストーリーがシナリオの根幹にあるために、未見の私には少々わかり辛い部分があったのは残念であるが、キャラ同士の会話などのテンポもよく、サクサクとストーリーを追うことができた。
個々の作品のキャラクターの描写も秀逸で、異なる作品のキャラクター同士の会話も非常に納得のゆくものに仕上がっている。 (個人的には、トイレの忘れ物事件の際のソウスケとヒイロのズレた会話が最高だった) シナリオ総数が13話だけであり、リリースが驚異的なスピードであったことも、ストーリーが引き締まって見えた要因かもしれない。
また、シナリオだけでなく戦闘シーンも個々のユニットの役割分担がしっかりと確立されていて、完全な補欠キャラが存在しなかったことは見事であると思う(最後の方でRUN=DIM勢が少々力不足の感があったのは残念だけど……)。 修理装置、補給装置を搭載したユニットが存在しなかったことが、上手く敵からのダメージを押さえ、なおかつ敵のHPを効率よく削るという必要性を生み、シナリオに緊張感を生むことに成功しているように思える。
錯覚なのかもしれないが、最近、ロボットデータのシナリオに勢いがない印象を受けていただけに、このシナリオは久々の新鮮な面白さがあった。
次回作に期待したいと思う。
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